ふらっとほーむの電話番号はこちらです→ 072-247-7360
2023年3月13日(月) くもり
今回の探訪記は、中区にある地域活動支援センター“ふらっとほーむ”さんです。
マスク着用が個人判断となった3月13日、その日に伺いました。
街中や電車内では変わらずマスクを着けている方がほとんどでした。
ふらっとほーむは、泉北高速鉄道深井駅から徒歩5分ほどのマンションの3階にあります。
駅のホームからそのマンションを見つけることができます(写真1)。
めちゃ近くて便利だなって思いました。
改札を出てマンションを目指して歩いていると、
ベランダに「ふらっとほーむ」の看板が設置されているのが目に留まりました(写真2)。
マンションに入り、エレベーターで3階に上がります。
降りてすぐ右手に、ふらっとほーむの玄関がありました。
ドアは開けっ放しになっていたので、とても開放感があり、入りやすかったです(写真3)。
出迎えていただいたのは、元堺市職員の辻さん。
私、上田が病院相談室で勤め始めた頃に大変お世話になった方です。
ふらっとほーむは、辻さんが退職と同時に7人の社会福祉士仲間と立ち上げた法人を母体に、
5年前から運営されている地域活動支援センターです。
約30年前の昔話をしつつ、ふらっとほーむのお話を伺いました。
「堺市で知的障害の方の支援しているときにね、就職している人が多かったんやけど、日曜日にね、行くところがないんよ。それがどうしても心に残っててね」
と、辻さんがふらっとほーむを運営しようと思ったきっかけを話していただきました。
なるほど、ふらっとほーむは土曜日・日曜日・祝日に開所されており、
平日(火曜・木曜)がお休みとなっています。
当初は12時~20時まで利用ができるようにしていたとのこと。
その後、お昼ご飯を食べたいという利用者の要望に応えて、
11時~19時までの開所時間に変更されたそうです(現在は、コロナ禍のため~18時までの運営になっています)。
「利用者の人が希望してはんのやから、それに合わせてやってあげな、意味ないやろ」と辻さん。
利用者の希望を叶えるために自分たちが存在しているのだという当たり前の価値を実践されている姿に
襟を正さずには居られませんでした。
ふらっとほーむは、仕事や作業所などの前後にふらっと立ち寄れる居場所(サードプレイス)で、
賃貸マンションの間取りをそのまま生かした活動を行っています。
リビング、和室、PCなどが利用できる洋室などがあり、
特に和室は居心地がよさそうで、私もついほっこりしてしまいました(写真5)。
利用者みんなが和室に集まり過ごすことも多いのだとか。
「でも、集まりすぎると、やっぱりコロナ禍やから、制限を設けざるを得なかった。時間制にして、二部制にして対応することもあった」
とコロナ禍の運営の難しさも話していただきました。
コロナ禍になるまでは、さまざまな活動をされていました。
ご飯作りは、地域の方にボランティアとして入ってもらっていたそうで、
「ご飯はね、孤食っていうのを避けたいと思ってね。一人で食べるより、やっぱみんなと食べるほうがええやろ」
と辻さんは話されます。確かに、何を食べるかより誰と食べるかは大切な視点です。
そして、社会福祉協議会を通じて地域のボランティアの方がたくさんやって来られていました。
陶芸、絵画、習字、マジック(手品)などの活動を行ってもらっていたのだとか。
また、大学生も多数出入りされ、スタッフとのおしゃべりだけでなく学生さんとのおしゃべり目当てに
ふらっとほーむにやって来る利用者さんも多かったそうです。
まさに、地域に開かれた活動拠点となっていたんですね。
「ここは集合体やね。交流を求めてるという人は少ないかもしれないけど、それぞれの人がふらっと寄って行ける場所。11時きっかりにやって来る人とか、ほんの数分居ってすぐ帰る人とか、毎日来る人も居るわ。そんな人が集まる場所やな」
と辻さんにふらっとほーむの存在意義を教えていただきました。
確かに。
精神障害のある方の地域生活を支援していた時に、その方たちから
「登録しているだけでそんなに利用してないかもしれないけど、なんかあったらそこに行けばいいという場所があるだけで安心できるねん」
と教えていただいたことを思い出しました。
これからも、ふらっとほーむにはそのような場所であり続けていただきたいし、
早く通常の活動ができるようになってほしいと願うばかりです。
地域活動支援センターふらっとほーむ(以下、いずれも令和5年1月現在)
・定員は10名です(登録者は50人程度)。
・1日平均9名ちょっとの利用者がいます。
・1人平均2時間半くらいの利用時間です。
・主な利用者は、知的障害者および精神障害者です。
・スタッフは4名体制で行っています。
今後の詳しい活動については、ふらっとほーむに確認してくださいね。
でも、思い立った時に「ふらっと」立ち寄れる場所ですので、散歩がてらのぞいてみてもいいかもしれません。
きっと温かく迎えてもらえると思いますよ>^_^<
(うえだ)