2023年4月19日 晴れ
堺区にあるアシスト(就労継続支援事業所B型事業所)さんに行ってきました。
最寄り駅は南海高野線 百舌鳥八幡駅です。
駅から降りてすぐそば徒歩1分の便利な立地で、1階に保育園がある建物の3階にあります(画像1)。
エレベーターで3階まで上がると、アシストの入り口があります(画像2)。
バリアフリーになっていて、入り口からフロアまで全て段差がないため
身体に不自由がある方も利用しやすいつくりです。
作業スペースは、窓から光がたっぷり入る明るくて、見通しの良いワンフロアになっています。
私たちが見学をさせていただいたのは午後の作業の時間帯で
ゆるやかに音楽がかかっている中、皆さん静かに作業をされていました。
この日は5~6名の方がお線香(箱の組立)、自転車のパーツ(袋入れ)など
堺の名産品に関連する作業をされていました。
アシストの皆さんは堺の産業を下支えされているんですね!(画像4~6)
作業を見学していると、一人の利用者さんから「やってみる?」と声をかけていただきました。
パーツの袋詰め作業に挑戦させてもらったのですが、これが難しい!何度やってもうまくいきません。
「こっちのパーツを先に入れて、これを後から入れる。こうやって振って、折り目がつかないように封をする」
と説明しながら利用者さんはきれいに袋詰めをされます(画像5)。
「一袋、30秒から1分で作るねん」と誇らしげに話してくれました。
そして、「なんのパーツか、分からへんけど笑」とオチまでつけるところは、さすが関西人!
気さくに話しかけたり、笑いを混ぜたりしつつ、仕事に対するプライドも持っておられる。
そんな利用者さん一人ひとりの個性が、アシストの雰囲気を作っているんですね。
そんな難度の高い作業から初めての人でも取り組みやすい作業まで
アシストにはさまざまな種類の作業が用意されています。
スタッフの三浦さんのお話によると、一種類の中にもいくつもの作業工程があって
利用者お一人おひとりの希望や特性によって、どの工程に参加するのかを決めているとのことでした。
私たちはお会いできなかったのですが、施設外作業に参加される方もおられるとのこと。
学校やホテルなどの清掃作業などをされているそうです。
参加者の中には、施設内と施設外の作業を組み合わせて参加されている方もおられるというお話でした。
アシストでは利用者一人ひとりに合った作業と出会えるように、とさまざまな作業を用意されています。
また、作業活動だけでなく、作品をつくるなどの創作活動の時間も設けています。
その理由をスタッフの三浦さんがお話してくれました。
「せっかく家から一歩踏み出して、私たちのところに来てくださったのだから
できれば続けて、長く来てもらえるように…と無理強いはせず、その方のできることやペースを大切にしています」
初めての場所で、初めての人たちと一緒に、初めての作業をするというのは
誰しも緊張するものだと思いますが、ここでは一人ひとりのスペースを広く取っておられるため
自分のペースを保ちながら、集中して取り組むことができます。
また困りごとがあれば、同じフロアにいるスタッフがすぐにヘルプをしてくれたり
近くで一緒に作業をしてくれたりするので、安心して作業することができます。
“アシスト”というのは
最近、スポーツ中継などで「ゴールをアシストする」というような使われ方でよく聞く言葉ですが
「手助けする」という意味です。
アシストの公式ホームページやパンフレットには
「一緒に笑いましょう 一緒に働きましょう それが新しい一歩の始まり」と書かれているのですが
今回、アシストを見学させていただいて、その言葉通り
「新しい一歩の始まり」をアシストしたい というスタッフの思いが随所に感じられました。
利用者の年齢層は幅広く20代から60代までおられます。
通所には送迎を利用されている方も多く
お昼ご飯は持ち込みや買い出し(すぐそばにコンビニがあります)、
施設内にある冷凍のお弁当を買うこともできます(温めてもらえます・画像8)。
すぐそばには気持ちの良い公園もあるので、今の季節は公園でお昼休みというのもいいかもしれませんね。
今のところ施設外就労の利用者も含めて平均10名程度が参加されていて
まだ利用の枠は空いているとのことです。
開所日は月曜日~土曜日(施設内作業は現時点では月~金のみ)で、祝日も開いています。
いきなり毎日というのでなくてもかまいません。
「新しい一歩」を踏み出してみたい方は、まずはアシストの見学に行かれてみてはどうでしょうか?
ギターの好きな代表の辻本さんをはじめ、あたたかなスタッフがあなたをアシストしてくれますよ!
詳細や最新情報はこちらから アシスト公式ホームページ
(やまさき)