第2回認知症世界の歩き方<実践編>ワークショップを開催しました
【開催報告 その2】
先月28日に、認知症世界の歩き方<実践編>ワークショップを開催させていただきました。
当日は定員を上回る参加申し込みがあり、認知症への関心の高さを実感しました。
基礎知識の共有の後、今回は「ご飯が炊けなくなってしまったAさん」、「スーパーで買い物ができなくなってしまったBさん」という架空事例をもとに、背景(どのような認知機能の障害があるのか)をカードを使って推測し合い、サポート(じゃあ、どんな具体的な方法があるのか。良かれと思ってすることのリスク)についてもグループで話し合いました。
参加者の感想を一部ご紹介します。
「訪問サポートをしているが、ふだんは家の中の様子しか知らない。スーパーでどのような困りごとがあるかなど、考える機会になった」
「サポートする側にゆとりがないと、その人に合わせた支援というのが難しい。ついついこちら側の都合で決めたり、やったりしがちだなぁとあらためて感じた」
「基礎知識があるつもりだったけど、生活レベルで考えると小銭の見分けが難しいなど、ああ、そういうところからなんだなぁと具体的に考えることができた」
「その人の特性もあるけど、障害になるかどうかは周囲の状況や理解と相互に関係しているなと思った」
「認知症というワードを記号のように(ひとくくりにして)使っていたなと改めて反省した」
「家族で抱えるのは限界がある。地域コミュニティの力を活用するということも考えていけたら、と思う」
専門職の方、ご家族の方など、さまざまな立場の参加者が一つのテーブルを囲んで、ともに考えることでお互いの持つ知識や経験、考えや気づきがシェアできる…そんな機会になったのではないかと思います。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
このワークショップは専門家の研修として、一般市民への啓発として実施することもできますが、こんな風にさまざまな人が一緒に考えるというプログラムとしても活用できます。
好評をいただいているので、また企画をしたいと思いますが、もし、ご自身の職場で、集まりで、このワークショップをやってみたいというリクエストがありましたら、お気軽にお問い合わせください。