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ケアを深める読書会・開催報告

現在、第2金曜夜にオンラインで開催している「ケアを深める読書会」。

先週の金曜日に2月と3月の1セットを終えました。

 

「聞きっぱなし」の研修、「読みっぱなし」の本、「それってもたいないな~」といつも感じていて、

どうにかその後の実践に落とし込めないかと考えていました。

そこで、このクールの読書会では「読む月」と「実践をシェアする月」に分けて、

この2回(2ヶ月)を1セットにするという試みを取り入れました。

 

【読む回(偶数月)】

決められたページを読んで、読書カードを作成した上でオンライン参加。

読書範囲の中で、気になったワードや箇所の抜き書き、他の参加者に聞いてみたいことを書いたカードを読み合わせます。

話し合ったことから生まれた「明日から取り組んでみたいこと」を宣言して終了。

今回は「聴き上手になる技術」がテーマだったので、

・「なぜ」と相手に問いたくなったら、他の言葉に質問を変換して投げかける(詰問の印象を避けるため)

・話を聴く時は作業の手を止める

・着地点を決めずに余裕をもって話を聴く

など、自分の取り組みたいことを参加者それぞれが設定しました。

 

それを日々の現場で実践をして一か月後。

 

【実践をシェアする回(奇数月)】

各自の取り組んだ内容と気づきをシートに落とし込んだ状態で、シェアする回をスタート

小さなグループに分かれて、シートの内容を共有しました。

・自分では「できていない」と感じていたが、やってみると「ふだんからできていた」ことに気づけた

・「取り入れて良い場面とそうでない場面があることが分かった」

・尋ね方によっては、質問自体が相手に内省を促すきっかけとなり、

それに答えてもらうことで相手の状況を双方で話題にしやすくなることが分かった

…といったことをシェアしました。

私自身もこの宿題に挑戦したのですが、

宿題がなかったら(こんなに短期間に何度も)取り組んでみることがなかったかもしれない、

そんなことにチャレンジできて良かったです。

 

読書は紛れもなく「インプット」ですが、

そこから「抜き書き」したり、抜き書きした理由を伝えたり、

他の参加者に質問したりするのは「アウトプット」。

「取り組みたいことを宣言する」、「意識して取り組むこと」、「結果を記録する」、

いずれもアウトプット(言語化&行動化)の連続。

これは筋トレと同じように、けっこう鍛えられるなぁと実感。

 

聞きっぱなし、読みっぱなしは「良いこと聞いたなぁ(書いてあったなぁ)」

で終わりですが、このやり方だと、対人援助職の足腰は鍛えられるということが分かりました。

 

…というわけで、4月と5月もやります!

ただいま参加者募集中です。

https://caredoku2-3.peatix.com

足腰、鍛えるといっても、運動部のような厳しさはなく、少人数でほっこりした雰囲気の中、開催しています。

医療保健、障害福祉分野の対人援助職の皆様の参加をお待ちしております。