5月30日(木)、奈良県大和高田市にあるワンネス財団エモーショナルリテラシーセンターにて、職員の方々に向けたコミュニティコーピング体験会を開催しました。
※エモーショナルリテラシーセンターについてはコチラ
※ボードゲーム「コミュニティコーピング~みんなで孤立をなくせ!超高齢社会体験ゲーム」については コチラ(コミュニティコーピング公式サイト)
3月の末、たまたまお会いする機会があった ワンネス財団共同代表の三宅さんに名刺をお渡ししたところ、私の名刺に書いてある「認定ファシリテーター」の文字に目を留めていただき
「実は僕も認定ファシリテーターを取ったんですよ!」と。
「認定ファシリを取ったものの、その後、それきりになっているんやけどね~」というお話から盛り上がり、「じゃあ一度、やりましょうよ!」とお声がけしたことをきっかけに職場の研修会に呼んでいただくことになりました。
どこでご縁がつながるか分からないものですね~♪
この日、参加されたスタッフはいつも同じフロアで働いている方々だったので、ゲームの初年度(一周目)からコミュニケーションが活発で、日ごろのお仕事ぶりが垣間見られる盛り上がりぶり。
印象に残ったのは住民カード1枚1枚をていねいに読まれ、どういうアクションを選択するのかを話し合って
「俺、これできるから、この人の話をまず聞いてあげて」と具体的にアドバイスしたり、「どうしたらいいか分からん、誰か教えて」と率直に助けを求めたりされていた姿です。
コミュニケーションが活発&6名でのプレイだったので、ゲーム進行がゆっくりペースで5年間(五周目)で時間切れとなりましたが、その分、このゲームの本来のテーマである「協力型」という部分を存分に味わっていただくことができたように思います。
私がファシリテーションを務めたこれまでの体験会では、ゲームが後半に入ると住民カードの扱いが雑になる(悩み事を読み飛ばす、複雑な悩みのカードを厭う)ような傾向がちらほら見られたのですが、こちらのスタッフの方々は最後まで一枚一枚(一人一人)の住民カードをていねいにコーピングされていた姿も印象的でした。
5年間(5周)ではありましたが、ドキドキする局面もチームワークで乗り切り、破綻せずにゲームを終えることができました。
こんなにもファシリテーターの出番が少ない体験会も珍しいのでは⁉と思うほどのプレイに、私もたくさんのことを学ばせていただきました。
ゲーム終了後には「ふりかえりの時間」があります。
今回のテーマは3つ。
1)ゲームの中で「うまくいったこと」、「うまくいかなかったこと」
「チームの連携プレイがうまくいった」
「話を聴くことが最後まで出来ない住民がいたのが気になった」などの意見が出ました。
2)リアルの現場の連携「うまくいっていること」、「うまくいかないこと(難しさを感じること)」
「ゲーム同様、ふだんのチームワークはうまくいっている」、「他の機関に何をどこまでお願いできるのか分からない」など、いろいろな意見が付せんに書き出されました。
→ 課題についての共有ができたので、この付せんを今後の研修につなげてもらうことに。
3)このゲームを活かすとしたら、どんな風に?
「法人内の他部署との交流に使えそう」、「利用者同士でやってもらうとか家族会の交流にも良いかも」、「自分の家族に参加してもらって“困っている人への声掛け”などについて話し合えそう」など、こちらもいろいろな意見が付せんに書き出されました。
→今後、いろいろなつながりを作るための企画のアイデアが“おみやげ”となりました。
このゲーム自体、かなり面白い仕掛けになっているのですが、「ああ、面白かった」で終わるのではなく、自分たちの日常(仕事や日頃の地域との関わり)に引き付けて深める「ふりかえりの時間」をとても大切にしています。
ふりかえりの内容(テーマ)は、参加者や開催目的に合わせてカスタマイズして行うので、その度にちょっとずつ異なります。
「明日からこんなことができるかも⁉」 どんな小さなことでも良いので、それが見つかる時間になるといいなと思って、ふりかえりの時間をおこなっています。
この日の振り返りも参加者の皆さんのおかげで、今後につながる意見のシェアがたくさん出来たように思います。
三宅さんがご自身のFacebookに素敵なレポートを上げてくださっています。よかったらご覧ください。→コチラ
体験会終了後はエモーショナルリテラシーセンターの見学をさせていただきました。
その時のレポートはまた別の記事でご紹介しますね!
ワンネス財団の三宅さん、今回の縁をつないでくださった真篠さん(財団のスタッフで、WSD仲間)、当日ご参加いただいたスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
(文責:やまさき)
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