【研修会報告】(この記事は約2分で読めます)
2025年1月18日 @堺市立西文化会館(ウェスティ)
勉強会#26「医療にまつわる社会資源」
今回から数回シリーズで、対人援助職が知っておきたい社会資源をお送りします。
第1回は、医療の社会資源をテーマにしました。医療保険の概要をおさらいして、
精神通院公費負担、高額療養費、生活保護の医療扶助について、参加者の皆さんと学びました。
一方向の伝達講義(知識の習得)ではなく、より相互交流(情報の確認・更新・共有)ができるよう、
現場事情に関連した話題提供と問いかけをするように努め進めました。
参加者からも疑問や誤解を解く質問などがたくさん出されて、普段の勉強会にも増して活発な話し合いが行われました。
〈使える制度を知っておく〉
・精神疾患は慢性疾患。
長い期間の療養のための通院公費負担制度。
対象とならないもの(入院、保険外のカウンセリング、精神以外の疾患)に注意!
・所得によって自己負担の割合が違うし、軽減してもらえる制度もある。
・入院する場合は自己負担の上限額があるから、利用者の所得の把握が必要。
〈やっぱり社会保障って難しい〉
・現物給付、手当金、助成金、扶助、、、頭がこんがらがる。用語の理解が追いつかない。
・地域によって違い(申請窓口、担当課、名称、内容など)があることも理解を難しくしてるかも。
〈生活保護は知ってるようで知らないこと多い〉
・通院する時の交通費、ヘルパー同行の場合のヘルパー分も生活保護から支給されるのかな?
・申請しないと支給されない。ダメ元でも事前に相談していくことが大事。
・必要なら上級官庁に問い合わせをしなきゃならない。
話題提供者の私(上田)こそ勉強になりました。ただ制度を知ってるだけではダメで、
利用者の生活問題に即した制度の活用ができてこそだと思います。
そのためには、利用者やその家族の話をしっかりと聴かなきゃいけない。
基本に立ち返り改めて支援の点検をしなきゃならない。
そう思いました。
さて、次回は「生活保護制度にまつわるあれこれ」がテーマです。
勉強会#27で皆さんとお会いできることを楽しみにしております。
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